最終更新日 2025年5月29日
PlayStation 5(PS5)の臨場感あふれるゲーム体験をさらに向上させるには、高音質な外部スピーカーの導入が欠かせません。
しかし、「PS5にBluetoothスピーカーを直接接続できない」という事実は、多くのゲーマーを悩ませています。
この記事では、PS5にBluetoothスピーカーを接続する方法を初心者にもわかりやすく解説します。
必要な機器や具体的な手順、おすすめのスピーカー、さらには音の遅延対策まで、網羅的にご紹介。
PS5の3Dオーディオを最大限に活かして、ゲームの世界にどっぷり浸かりましょう!
目次
PS5でBluetoothスピーカーを接続する基本知識
PS5にはBluetooth機能が搭載されていますが、残念ながらBluetoothオーディオ機器(スピーカーやイヤホン)には直接対応していません。
これは、PS5のBluetoothがコントローラーやキーボードなどの入力機器用に設計されているためです。
では、どのようにしてBluetoothスピーカーをPS5に接続するのでしょうか?
その答えは「Bluetoothトランスミッター」を使用することです。
以下で、接続の基本的な仕組みと必要なものを詳しく説明します。
なぜPS5はBluetoothスピーカーに直接対応していないのか
PS5のBluetooth機能は、主にDualSenseコントローラーやその他の周辺機器との接続に使用されます。
オーディオ機器に対応していない理由は、ゲームプレイにおける低遅延と高音質を確保するためです。
Bluetooth接続では、音の遅延(レイテンシー)が発生しやすく、特にFPSやアクションゲームではこの遅延がゲーム体験を損なう可能性があります。
そのため、ソニーは独自のオーディオ技術「Tempest 3D Audio」を採用し、USBやHDMI接続を推奨しています。
しかし、Bluetoothトランスミッターを使用することで、この制限を回避できます。
トランスミッターはPS5のUSBポートに接続し、音声信号をBluetooth経由でスピーカーに送信します。
これにより、手持ちのBluetoothスピーカーやヘッドセットをPS5で使用可能になります。
PS5にBluetoothスピーカーを接続するために必要なもの
PS5にBluetoothスピーカーを接続するには、以下のアイテムが必要です。
- Bluetoothトランスミッター
PS5のUSBポート(Type-AまたはType-C)に接続できるもの。
低遅延コーデック(aptX LLやaptX Adaptive)対応のものがおすすめ。
- Bluetoothスピーカー
手持ちのスピーカーや新たに購入する高音質モデル。
PS5の3Dオーディオを活かすには、サラウンド対応モデルが理想的。
- USBケーブルまたはアダプター(必要に応じて)
トランスミッターがUSB-Cポートに接続する場合、PS5の前面USB-Cポートを使用するか、USB-A to Cアダプターを用意。
これらのアイテムを揃えることで、簡単にBluetoothスピーカーでのゲームプレイが可能になります。
次に、具体的な接続手順を見ていきましょう。
PS5にBluetoothスピーカーを接続する手順
PS5にBluetoothスピーカーを接続するのは、初心者でも簡単に行えるプロセスです。
以下のステップを参考に、設定を進めましょう。
ステップ1:適切なBluetoothトランスミッターを選ぶ
まず、PS5に対応したBluetoothトランスミッターを選びます。
おすすめは、Creative BT-W5やUGREEN Bluetooth 5.3トランスミッターなど、PS5での動作確認済みのモデルです。
これらは低遅延コーデック(aptX LLやaptX Adaptive)に対応しており、音の遅延を最小限に抑えます。
購入前に、以下のポイントを確認しましょう。
- PS5のUSB-Aポート(前面1つ、背面2つ)またはUSB-Cポートに対応しているか。
- 低遅延コーデック(aptX LL、aptX Adaptive、またはSBC)に対応しているか。
- レビューや製品情報でPS5との互換性が明記されているか。
価格帯は2,000円~5,000円程度で、Amazonや楽天市場で購入可能です。
ステップ2:トランスミッターをPS5に接続する
トランスミッターをPS5のUSBポートに差し込みます。
前面のUSB-Aポートまたは背面のUSB-Aポートを使用するのが一般的です。
USB-Cポートを使用する場合は、対応するアダプターを用意してください。
接続後、PS5はトランスミッターを「USBヘッドセット」として認識します。
この時点で、画面右上にヘッドフォンマークが表示されるはずです。
接続がうまくいかない場合は、PS5のソフトウェアが最新であることを確認し、トランスミッターが正しく差し込まれているかチェックしましょう。
ステップ3:Bluetoothスピーカーとトランスミッターをペアリングする
トランスミッターをペアリングモードにします。
多くのモデルでは、接続時に自動的にペアリングモード(LEDが青と赤で点滅)になります。
次に、Bluetoothスピーカーをペアリングモードに設定します。
スピーカーのマニュアルを確認し、ペアリングボタンを押すか、特定の操作を行ってください。
ペアリングが成功すると、トランスミッターのLEDが白色にゆっくり点滅するなど、接続完了を示すサインが表示されます。
ペアリングがうまくいかない場合は、近くの他のBluetooth機器をオフにし、再度試みてください。
また、トランスミッターとスピーカーが同じコーデックに対応していることを確認しましょう。
ステップ4:PS5の音声出力設定を調整する
PS5の設定画面で音声出力を調整します。
以下の手順で進めます。
- PS5のホーム画面から「設定」を選択。
- 「サウンド」→「音声出力」を選択。
- 「出力機器」で「USBヘッドセット」が選択されていることを確認。
- 必要に応じて「音声フォーマット(優先)」を「リニアPCM」または「Dolby Atmos」に設定。
これで、PS5の音声がBluetoothスピーカーから出力されるはずです。
ゲームを起動して、音が正常に出力されるかテストしましょう。
PS5におすすめのBluetoothスピーカーとトランスミッター
PS5で使用するBluetoothスピーカーやトランスミッターを選ぶ際、音質や遅延、予算を考慮する必要があります。
以下に、おすすめの製品を紹介します。
おすすめBluetoothスピーカー
PS5の3Dオーディオを最大限に活かすには、低音が強く、定位感の優れたスピーカーがおすすめです。
以下は人気モデルです。
- Bose SoundLink Revolve+ II
360度サウンドで、ゲームの臨場感を高めます。防水性能もあり、屋外での使用にも適しています。
価格:約35,000円。
- JBL Charge 5
パワフルな低音とクリアな音質が特徴。バッテリー駆動で持ち運びも簡単。
価格:約20,000円。
- Sony SRS-XB43
深みのある低音とEXTRA BASS機能で、PS5のサウンドを強化。
価格:約25,000円。
これらのスピーカーは、Bluetooth接続で高音質を提供し、ゲームだけでなく音楽や映画鑑賞にも適しています。
おすすめBluetoothトランスミッター
PS5に対応し、低遅延で安定した接続が可能なトランスミッターを以下に紹介します。
- Creative BT-W5
aptX Adaptive対応で、遅延を最小限に抑えた高音質接続。PS5での動作確認済み。
価格:約5,000円。
- UGREEN Bluetooth 5.3トランスミッター
aptX LL対応で低遅延。USB-A接続で簡単にセットアップ可能。
価格:約3,000円。
- Anker Soundsync
コンパクト設計で、安定した接続性能。
価格:約4,000円。
これらのトランスミッターは、PS5ユーザーのレビューでも高評価を得ており、コストパフォーマンスに優れています。
Bluetooth接続のメリットとデメリット
PS5にBluetoothスピーカーを接続する際のメリットとデメリットを理解しておくと、適切な選択がしやすくなります。
メリット
Bluetoothスピーカーを使う最大のメリットは、配線の煩わしさがないことです。
ケーブルを気にせず、自由にスピーカーを配置できます。
また、手持ちのBluetoothスピーカーを活用できるため、新たに高価な機器を購入する必要がない場合もあります。
さらに、PS5だけでなくスマートフォンやPCなど、複数のデバイスで使用可能な汎用性も魅力です。
特に、賃貸住宅や狭い部屋では、ケーブル管理が難しい場合があります。
Bluetooth接続なら、スッキリとしたゲーム環境を構築できます。
デメリット
一方で、Bluetooth接続にはいくつかのデメリットもあります。
まず、音の遅延が発生する可能性があります。
特に、低遅延コーデック非対応のトランスミッターやスピーカーを使うと、音と映像のズレが顕著になることがあります。
また、Bluetooth接続は環境によって干渉を受けやすく、近くに他のBluetooth機器があると音飛びやノイズが発生する場合が。
これらの問題を軽減するには、aptX LLやaptX Adaptive対応のトランスミッターを選び、接続環境を整えることが重要です。
音の遅延を最小限に抑えるコツ
ゲームプレイにおいて、音の遅延は大きなストレスになります。
以下のコツを実践して、快適なゲーム環境を整えましょう。
低遅延コーデックを選ぶ
Bluetoothトランスミッターとスピーカーが対応するコーデックを確認しましょう。
以下のコーデックは遅延の少なさが特徴です。
- aptX LL(Low Latency):遅延が約40ms以下で、ゲームに最適。
- aptX Adaptive:遅延と音質のバランスが良く、PS5での使用に適しています。
- SBC:標準的なコーデックだが、遅延が大きい(約200ms)ためゲームには不向き。
トランスミッターとスピーカーが同じコーデックに対応していることを確認してください。
接続環境を最適化する
Bluetooth接続の安定性を高めるには、以下のポイントに注意しましょう。
- PS5とスピーカーの距離を5m以内に保つ。
- 近くのWi-Fiルーターや他のBluetooth機器をオフにするか、離す。
- トランスミッターをPS5の前面USBポートに接続し、障害物を避ける。
これにより、音飛びや接続の不安定さを軽減できます。
PS5の3Dオーディオを最大限に活かす設定
PS5の「Tempest 3D Audio」技術は、ゲーム内の音を立体的に再現し、敵の位置や環境音をリアルに感じられる機能です。
Bluetoothスピーカーでこの機能を最大限に活かすには、以下の設定を試してください。
3Dオーディオの有効化
PS5の設定画面で3Dオーディオを有効にします。
- 「設定」→「サウンド」→「音声出力」を選択。
- 「3Dオーディオを有効にする」をオンに。
- 必要に応じて、ヘッドセット用の3Dオーディオプロファイルを調整。
Bluetoothスピーカーでは、ヘッドセットほど精密な3Dオーディオ体験は難しい場合がありますが、サラウンド対応スピーカーを選ぶことで、より没入感のあるサウンドが楽しめます。
サウンドバータイプの検討
Bluetoothスピーカーの中でも、サウンドバータイプはPS5の3Dオーディオとの相性が良いです。
特に、Dolby Atmos対応モデルは、上下左右の音の定位を強化し、ゲームの没入感を高めます。
例として、Sony HT-A7000(4K/120Hzパススルー対応、価格:約150,000円)は、PS5の性能をフル活用できる高性能サウンドバーです。
よくある質問とトラブルシューティング
PS5にBluetoothスピーカーを接続する際によくある質問と、問題解決の方法をまとめました。
Q1:Bluetoothスピーカーが接続できない
ペアリングがうまくいかない場合、以下の点を確認してください。
- トランスミッターとスピーカーがペアリングモードになっているか。
- PS5のUSBポートに問題がないか(別のポートを試す)。
- 他のBluetooth機器が干渉していないか。
それでも解決しない場合、トランスミッターのファームウェア更新や、PS5のソフトウェア更新を試みてください。
Q2:音が遅延する
音の遅延が気になる場合、以下の対策を試してください。
- aptX LLまたはaptX Adaptive対応のトランスミッターを使用。
- PS5とスピーカーの距離を近づける。
- PS5の音声出力設定で「リニアPCM」を選択。
遅延が解消しない場合、有線接続(HDMIやUSB)を検討するのも一つの手です。
Q3:音質が悪い
音質が期待以下の場合、スピーカー自体の性能や接続環境が原因の可能性があります。
サブウーファー付きのスピーカーや、Dolby Atmos対応モデルを試すと、音質が向上します。
また、トランスミッターのコーデックがSBCの場合、音質が低下することがあるため、aptX HD対応モデルを選ぶと良いでしょう。
まとめ:PS5でBluetoothスピーカーを使って最高のゲーム体験を
PS5にBluetoothスピーカーを接続することで、ゲームのサウンドをより臨場感のあるものにできます。
Bluetoothトランスミッターを使用すれば、手持ちのスピーカーや新たに購入した高音質モデルを簡単に接続可能です。
低遅延コーデック対応のトランスミッターを選び、適切な設定を行うことで、音の遅延や接続の不安定さを最小限に抑えられます。
おすすめのスピーカーやトランスミッターを参考に、自分のゲーム環境に最適な製品を選んでください。
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