最終更新日 2025年8月19日
Nintendo Switch 2(以下、Switch 2)の発売に伴い、2025年6月に新型の「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」(以下、プロコン2)が登場しました。

この記事では、Switch 2プロコンと初代プロコンの違いを、仕様、使い心地、互換性、価格、デザイン、カスタマイズ性など多角的な視点から徹底比較します。
プロコン2は買い替える価値があるのか、どんな人におすすめなのか、じっくり解説していきます。
目次
Switch 2プロコンとは?基本情報と特徴
Switch 2プロコンは、Switch 2の発売に合わせてリリースされた純正ワイヤレスコントローラーです。
初代プロコンをベースに、新機能や改良が多数施されており、快適なゲーム体験を追求した設計が特徴です。

価格は初代プロコンよりやや高めの約9,980円(税込)で、2025年6月5日に発売開始されました。
以下では、初代プロコンとの具体的な違いを、項目ごとに詳しく掘り下げます。
Switch 2プロコンと初代プロコンの仕様比較
まずは、両コントローラーの仕様を比較表で確認しましょう。
項目 | 初代プロコン | Switch 2プロコン |
---|---|---|
発売日 | 2017年3月3日 | 2025年6月5日 |
価格(税込) | 約7,678円 | 約9,980円 |
サイズ(mm) | 106×152×60 | 105×148×60.2 |
重量 | 約246g | 約235g |
バッテリー容量 | 1,300mAh | 1,070mAh |
バッテリー持続時間 | 約40時間 | 約40時間 |
充電時間 | 約6時間 | 約3時間 |
背面ボタン(GL/GR) | なし | あり(カスタマイズ可能) |
Cボタン | なし | あり(チャット・メニュー呼び出し) |
ヘッドホン端子 | なし | 3.5mmジャック |
振動機能 | HD振動 | HD振動2 |
スティック | 標準 | 静音設計(エアリアルスティック) |
スリープ解除 | 不可 | 可能 |
カラー展開 | ブラック、スプラトゥーンエディションなど | ブラック、ホワイト、限定エディション |
この表から、プロコン2は多くの点で進化していることがわかります。
以下では、主要な違いを一つずつ詳細に解説します。
1. 新機能:背面ボタン(GL/GR)の追加
プロコン2の最大の進化ポイントは、背面に新たに搭載された「GL/GRボタン」です。
これらのボタンは、ユーザーが自由に機能を割り当てられるカスタマイズ性を備えています。例えば、ジャンプ、射撃、リロードなどの操作を背面ボタンに設定可能。
FPSやアクションゲームでは、親指をスティックから離さずに操作できるため、反応速度が大幅に向上します。

ただし、背面ボタンは慣れるまで誤操作の可能性があるため、割り当ての設定や練習が必要です。
任天堂公式アプリを使って、ボタンの感度や割り当てを細かく調整できる点も、プロコン2の強み。
2. Cボタンでゲームチャットがスムーズに
プロコン2には、新たに「Cボタン」が追加されました。
このボタンは、ゲーム内のチャットメニューや画面共有機能をワンタッチで呼び出せる便利な機能です。
特に、オンライン対戦ゲームでは迅速なコミュニケーションが求められるため、Cボタンは大きなアドバンテージとなります。

今後のファームウェアアップデートで、Cボタンに新たな機能が追加される可能性も期待されます。
ただし、ソロプレイ中心のユーザーには、この機能の恩恵は限定的かもしれません。
3. ヘッドホン端子の搭載で音声環境が向上
プロコン2には、3.5mmのヘッドホンジャックが新たに搭載されました。
これにより、コントローラーに直接ヘッドセットを接続し、ボイスチャットやゲーム音を直接聞くことができます。
初代プロコンでは、本体やドックを経由する必要があり、ケーブル管理が煩雑でしたが、プロコン2ならシンプルに接続可能です。

音質もクリアで、遅延はほぼ感じられず、オンラインプレイでの没入感が向上します。
ただし、高品質なヘッドセットを使用する場合は、別途アンプを検討するとさらに快適です。
4. 静音設計のエアリアルスティックで快適操作
プロコン2のスティックは「エアリアルスティック」と呼ばれる新設計を採用しています。
初代プロコンでは、スティックを倒しきった際の「カチカチ」音が気になることがありましたが、プロコン2ではこの音がほぼ解消されました。

また、スティックの耐久性も向上しており、初代プロコンで問題だった「ドリフト現象」が軽減されているとの報告もあります。
長時間のプレイでも疲れにくい設計で、プロゲーマーからカジュアルユーザーまで満足度の高い操作感です。
5. HD振動2で臨場感がさらにアップ
プロコン2には、進化した「HD振動2」が搭載されています。
初代プロコンのHD振動は、振動の細やかさで高い評価を受けていましたが、プロコン2ではさらに表現力が向上。

ただし、振動の効果を最大限に活かすには、ソフト側の対応が必要。
現時点では対応タイトルが限られていますが、今後のアップデートで拡充が期待されます。
振動の強さは設定で調整可能で、振動が苦手なユーザーも快適にプレイできます。
6. 軽量化とグリップ性の向上
プロコン2は初代プロコンより約10g軽量化され、重量は約235gとなりました。
サイズもわずかにコンパクトになり、手の小さいユーザーや長時間プレイするユーザーにとって扱いやすくなっています。
表面にはマット仕上げを採用し、指紋や皮脂が目立ちにくく、滑りにくいグリップ感を実現。

デザイン面でも、ボタンの配置が微調整され、押しやすさが向上。長時間のプレイでも疲れにくい設計です。
実際に握ってみると、手に馴染む形状と軽さが実感でき、細かな改良の積み重ねが感じられます。
7. 充電時間の短縮とバッテリー性能
プロコン2のバッテリー容量は1,070mAhと、初代プロコンの1,300mAhより少ないものの、連続使用時間は約40時間で同等です。
特筆すべきは、充電時間が約6時間から約3時間に短縮された点。
急いで充電したい場合や、プレイ直前に充電忘れに気づいた場合でも、すぐに準備が整います。

また、省電力モードが強化され、待機時のバッテリー消費が抑えられています。
ただし、ヘッドホン端子や新機能を多用すると、バッテリー消費がやや早まる点に注意が必要です。
8. スリープ解除機能の追加
プロコン2では、ホームボタンでSwitch 2本体のスリープ解除が可能です。
初代プロコンではこの機能がなく、本体に直接触れる必要がありました。

この機能はSwitch 2専用で、初代Switchでは使用できません。
スリープ解除の反応速度も速く、ストレスなくプレイを始められます。
9. デザインとカラー展開の違い
プロコン2は、初代プロコンと比べてデザインが洗練されています。
カラー展開はブラック、ホワイトに加え、『ゼルダの伝説』や『スプラトゥーン』をモチーフにした限定エディションも用意。

初代プロコンのスプラトゥーンエディションなどと比べ、プロコン2の限定モデルは光沢感や質感が向上し、高級感が増しています。
ただし、限定モデルは品薄で、定価以上のプレミア価格で取引される場合もあるため、早めの予約が推奨。
互換性:初代プロコンはSwitch 2で使える?
初代プロコンはSwitch 2でもBluetooth接続で使用可能です。
基本的な操作には問題ありませんが、Cボタン、背面ボタン、ヘッドホン端子、スリープ解除、HD振動2などの新機能は利用できません。
一方、プロコン2は初代Switchでは使用不可。

サードパーティ製コントローラーも同様に、Switch 2のセキュリティチップにより動作しない場合があるため、純正品の使用が推奨されます。
購入前には、所有している本体との互換性を確認することが重要です。
プロコン2の使用感レビュー:実際のプレイ体験
筆者がプロコン2を約2ヶ月使用した感想を詳細にまとめます。
まず、軽量化とグリップ性の向上は即座に実感できました。マット仕上げの表面はサラサラで、長時間プレイしてもベタつきません。
背面ボタンは、最初は誤操作がありましたが、1週間ほどで慣れ、『スプラトゥーン3』でのジャンプやインク補充がスムーズになりました。

Cボタンはオンライン対戦で頻繁に使う場合に便利ですが、『あつまれ どうぶつの森』のようなソロプレイでは出番が少ない印象です。
ヘッドホン端子は、ボイスチャットやゲーム音を直接聞くのに便利。ケーブルがシンプルになり、携帯モードでのプレイが快適になりました。
HD振動2は、『マリオカート8 デラックス』や『ゼルダの伝説』で特に効果を発揮。振動の細やかさがゲームの没入感を高めます。
総合的に、プロコン2は細かな改良が積み重なり、特に操作性と快適性を重視するユーザーにとって満足度の高いコントローラーです。
プロコン2のカスタマイズ性:自分好みに設定可能
プロコン2は、カスタマイズ性が大幅に強化されています。
背面ボタン(GL/GR)の割り当ては、任天堂公式アプリ「Nintendo Switch Online」を通じて細かく設定可能。
例えば、ボタンの感度調整や、特定のゲームごとのプロファイル保存が可能です。

さらに、Cボタンのショートカット機能もカスタマイズ可能で、ゲーム以外のメニュー操作にも活用できます。
このカスタマイズ性は、プロゲーマーや細かな設定を求めるユーザーに特に好評です。
プロコン2は買い替える価値がある?おすすめな人
プロコン2の購入を検討すべき人と、初代プロコンで十分な人を以下にまとめます。
プロコン2がおすすめな人
✅FPSやアクションゲームを本格的にプレイする人:背面ボタンや静音スティックが競技性を向上。
✅オンライン対戦でボイスチャットを使う人:Cボタンとヘッドホン端子でコミュニケーションがスムーズ。
✅長時間プレイする人:軽量で疲れにくい設計が快適。
✅最新機能をフル活用したい人:HD振動2やスリープ解除、カスタマイズ性が魅力。
✅デザインや限定モデルを重視する人:新しいカラー展開や高級感がコレクション価値を高める。
初代プロコンで十分な人
✅カジュアルなゲームをプレイする人:『あつまれ どうぶつの森』などでは新機能の必要性が低い。
✅予算を抑えたい人:約2,300円の価格差を考慮。
✅初代プロコンに満足している人:基本操作に不満がない場合。
✅初代Switchをメインで使う人:プロコン2は互換性がないため不要。
プロコン2は、快適性や新機能を求めるユーザーには「買い」ですが、コストやプレイスタイルによっては初代プロコンで十分な場合もあります。
プロコン2の購入方法と価格目安
プロコン2は発売直後から品薄状態が続いており、入手が難しい場合があります。
以下は主要な購入先と価格目安です。
✅任天堂公式ストア:定価9,980円(税込)。限定カラーやエディションあり。在庫が限定的。
✅Amazon:9,800円~10,500円。ポイント還元や予約対応あり。転売価格に注意。
✅楽天市場:9,500円~11,000円。ショップによる価格変動やポイントキャンペーンあり。
✅ヨドバシカメラ:約9,800円。実店舗受け取りや保証が充実。抽選販売の場合も。
✅中古市場(メルカリなど):10,000円~12,000円。限定モデルはプレミア価格の可能性。
品薄時は予約や抽選販売が推奨されます。
公式ストアや大手家電量販店の情報をこまめにチェックしましょう。
プロコン2のメンテナンスと耐久性
プロコン2の耐久性についても触れておきましょう。
初代プロコンでは、スティックのドリフト問題が一部で報告されていましたが、プロコン2では素材と構造が見直され、耐久性が向上しています。
エアリアルスティックは、摩耗に強い素材を採用し、長期間の使用でも精度を維持。

メンテナンスとしては、定期的に表面を乾拭きし、埃や汚れを防ぐことが推奨されます。
特に、ヘッドホン端子を使用する場合は、端子部分に埃が入らないよう注意が必要。
任天堂の公式サポートでは、修理対応も充実しており、万が一の故障時も安心です。
プロコン2と他社製コントローラーとの比較
プロコン2の購入を検討する際、他社製コントローラーとの比較も重要です。
例えば、HORI製の「ホリパッド」やサードパーティ製の高性能コントローラー(8BitDoなど)は、価格が安い一方で、振動やNFC機能が省略されている場合が多いです。

他社製コントローラーはカスタマイズ性やデザインの自由度が高い場合もありますが、Switch 2のセキュリティチップにより動作しないリスクがあります。
安定性と長期的なサポートを重視するなら、プロコン2が最も信頼できる選択肢です。
まとめ:Switch 2プロコンは買い替えるべき?
Switch 2プロコンは、初代プロコンから多くの進化を遂げた高性能コントローラーです。
背面ボタン、Cボタン、ヘッドホン端子、静音スティック、HD振動2、軽量化、カスタマイズ性など、細かな改良が積み重なり、快適なゲーム体験を提供します。

一方、初代プロコンでも基本操作に問題はなく、カジュアルなプレイやコスト重視のユーザーには買い替えの必要性が低いかもしれません。
自分のプレイスタイル、予算、所有する本体(Switch 2か初代Switchか)を考慮して、プロコン2の購入を検討してみてください。