最終更新日 2025年8月27日
PS4を長時間プレイしていると、本体が熱くなり、動作が不安定になったり、ファンの音が大きくなったりすることがあります。

この記事では、PS4の排熱対策を徹底解説します。
初心者でも簡単に実践できる設置環境の改善方法から、冷却ファンの選び方、モデルごとの特徴、さらにはDIYでの冷却方法まで、幅広い情報を網羅しました。
PS4を長持ちさせ、快適なゲーム体験を維持するための具体的な方法を、ぜひ参考にしてください。
目次
なぜPS4の排熱対策が重要なのか?
PS4は高性能なゲーム機であり、グラフィックや処理能力を最大限に引き出すために、多くの熱を発生します。
特に、『エルデンリング』や『ゴッド・オブ・ウォー』のような高負荷のゲームを長時間プレイすると、内部温度が急上昇。
適切な排熱対策を怠ると、以下のような問題が発生する可能性があります。
✅ゲームのフリーズやクラッシュ
✅内部パーツの劣化による故障
✅冷却ファンの騒音増加
✅本体の寿命短縮
これらの問題を防ぐためには、PS4の熱を効果的に管理することが不可欠です。
以下では、初心者から上級者まで実践できる排熱対策を詳しく解説します。
PS4の排熱を抑える基本的な方法
PS4の過熱を防ぐためには、まず設置環境や日常の使い方を見直すことが重要です。
以下に、すぐに実践できる基本的な対策を紹介します。
1. 通気性の良い場所に設置する
PS4は空気を取り込んで熱を逃がす設計になっています。
そのため、通気性の悪い場所に設置すると、熱がこもりやすくなり、冷却効率が低下。
以下のポイントを意識しましょう。
✅本体の周囲に10~15cm以上のスペースを確保する。
✅壁や他の家電製品に密着させない。
✅カーペットや布の上に直接置かず、硬い平らな台を使用する。
テレビ台の狭いスペースや閉鎖的な棚の中にPS4を設置するのは避けましょう。
オープンな場所に置くことで、空気の流れがスムーズになり、排熱効果が高まります。
2. 縦置きと横置き、どちらが排熱に適している?
PS4は縦置きと横置きの両方に対応していますが、排熱の観点では横置きが推奨される場合が多いです。
横置きでは、通気口が塞がれにくく、空気の循環がスムーズに行われます。

スタンドはPS4の安定性を高め、転倒リスクも減らすため、スペースが限られている場合に便利です。
どちらを選ぶ場合でも、通気口を塞がないように注意し、定期的に周囲のホコリを取り除くこと。
3. 定期的なホコリ清掃で冷却効率を維持
PS4の通気口や内部にホコリがたまると、冷却ファンの効率が低下し、熱がこもりやすくなります。
以下の手順で定期的な清掃を行いましょう。
- PS4の電源を切り、コンセントからプラグを抜く。
- 柔らかい布やエアダスターを使って、通気口や本体の表面のホコリを取り除く。
- 細かい部分は、綿棒や柔らかいブラシを使用する。
- 内部清掃が必要な場合は、専門の修理業者に依頼する。
特に、長期間使用しているPS4はホコリがたまりやすいため、3~6か月に1回の清掃が理想的です。
清掃を怠ると、ファンの回転数が上がり、騒音が増える原因にもなります。
冷却ファンの活用で排熱を強化
基本的な対策だけでは不十分な場合、外部の冷却ファンを活用することで、PS4の排熱効果をさらに高められます。
市場にはさまざまな冷却ファンがあり、PS4のモデル(オリジナル、Slim、Pro)に合わせた製品を選ぶことが重要です。
冷却ファンの種類と選び方
冷却ファンには、主に以下のようなタイプがあります。
それぞれの特徴を理解して、自分のニーズに合ったものを選びましょう。
✅スタンド型冷却ファン:PS4を縦に設置し、下部や側面から風を送るタイプ。冷却効果が高く、スペースを節約できる。
✅外付けファン:PS4の背面や側面に取り付けるタイプ。強力な風量で冷却性能が高いが、ファンの音が気になる場合も。
✅冷却パッド:PS4の下に敷く薄型のファン。設置が簡単で、初心者でも扱いやすい。
冷却ファンを選ぶ際は、以下のポイントを確認しましょう。
✅対応モデル:PS4のオリジナル、Slim、Proのいずれに対応しているか。
✅騒音レベル:静音設計のものを選ぶと、プレイ中の快適さが向上。
✅電源供給:USB接続か別電源か。USB接続は手軽だが、PS4のポートを占有する。
冷却ファンは、Amazonや楽天、ヨドバシカメラなどのECサイトで購入可能です。
レビューや評価を参考に、信頼性の高い製品を選びましょう。
おすすめの冷却ファン製品
以下は、市場で評価の高い冷却ファン製品の例です。
PS4ユーザーのレビューを基に、信頼性と性能を考慮して選びました。
✅ElecGear PS4冷却ファン:PS4 ProおよびSlimに対応。3つの高速ファンを搭載し、静音性と冷却性能のバランスが良い。USB電源で簡単に設置可能。
✅Kootek Vertical Stand:冷却ファンとスタンドが一体型。コントローラーの充電機能も備え、多機能でコスパが高い。
✅Ortz PS4冷却ファン:シンプルなデザインで初心者向け。軽量で持ち運びやすく、設置も簡単。
✅DOBE PS4冷却ファン:PS4全モデルに対応。温度センサー付きで、自動的にファンの速度を調整する高性能モデル。
これらの製品は、価格帯が2000~5000円程度で、予算に応じて選べます。
購入前に、自分のPS4モデルと互換性を確認しましょう。
プレイ環境の最適化で排熱をサポート
PS4の排熱対策は、本体だけでなく、プレイ環境全体を見直すことも重要です。
以下に、環境面での具体的な工夫を紹介します。
1. 部屋の温度を適切に保つ
部屋の温度が高いと、PS4の冷却効率が低下します。
特に夏場や長時間プレイする場合は、以下の方法で部屋の温度を管理しましょう。
✅エアコンを使って部屋の温度を22~25℃に保つ。
✅扇風機やサーキュレーターで空気を循環させる。
✅直射日光が当たる場所にPS4を置かない。
部屋の温度が30℃を超えると、PS4の内部温度も上昇しやすくなるため、環境管理は非常に重要です。
2. 長時間プレイを控える
連続して長時間プレイすると、PS4の内部温度が急上昇します。
特に、『サイバーパンク2077』や『グランツーリスモ7』のような高負荷のゲームは、熱の発生量が多いです。
以下の方法で、プレイ時間を管理しましょう。
✅2~3時間ごとに10~15分の休憩を挟む。
✅プレイ中に本体の温度を触って確認する(熱すぎる場合は一旦電源を切る)。
✅高負荷のゲームをプレイする際は、冷却ファンを併用する。
休憩を挟むことで、本体の温度を下げ、故障リスクを軽減できます。
3. 電源管理を徹底する
PS4のスリープモードは便利ですが、長期間スリープ状態にしておくと、内部に熱がこもることがあります。
以下の電源管理を心がけましょう。
✅長期間使用しない場合は、完全に電源を切る。
✅定期的に再起動して、システムをリフレッシュする。
✅スリープモード中も通気性を確保する。
適切な電源管理は、排熱だけでなく、システムの安定性にも寄与します。
PS4のモデルごとの排熱の違い
PS4には、オリジナルモデル、Slim、Proの3つの主要モデルがあり、それぞれ排熱性能や発熱量に違いがあります。
モデルに応じた対策を理解しましょう。
PS4(オリジナルモデル)
初期のPS4(CUH-1000シリーズなど)は、設計が古く、排熱性能が他のモデルに比べて劣ります。
特に、長時間のプレイではファンの音が大きくなる傾向が。
以下の対策が有効です。
✅冷却ファンを積極的に活用する。
✅通気口の清掃を頻繁に行う(2~3か月に1回)。
✅高負荷のゲームを控えめにプレイする。
オリジナルモデルは、発売から時間が経過しているため、内部のサーマルペーストが劣化している場合もあります。
必要に応じて、専門業者にメンテナンスを依頼しましょう。
PS4 Slim
PS4 Slimは、省電力化と冷却効率の向上が図られたモデルです。
オリジナルモデルに比べると発熱量が少なく、静音性も向上しています。
ただし、以下のような点に注意が必要です。
✅狭い場所に設置すると、熱がこもりやすい。
✅長時間のプレイでは、冷却ファンの併用が効果的。
✅ホコリがたまりやすい通気口を定期的に清掃する。
Slimモデルは、初心者でも扱いやすい設計ですが、適切な環境管理が重要です。
PS4 Pro
PS4 Proは、4K対応や高フレームレートのゲームを処理するため、発熱量が最も多いモデルです。
特に、『レッド・デッド・リデンプション2』や『ホライゾン フォービドゥン・ウェスト』のようなタイトルをプレイする際は、以下の対策が必須です。
✅Pro専用の高性能冷却ファンを選ぶ。
✅部屋の温度を低く保つ(エアコン推奨)。
✅定期的な清掃とメンテナンスを徹底する。
Proユーザーは、冷却アクセサリーへの投資を検討すると良いでしょう。
DIYでできるPS4の冷却方法
市販の冷却ファン以外にも、DIYでPS4の排熱を改善する方法があります。
以下に、コストを抑えつつ効果的なアイデアを紹介。
1. 自作の冷却スタンド
PS4を少し浮かせて設置することで、下部の通気性を向上できます。
100円ショップで購入できるプラスチック製のスタンドや、小さなブロックを使ってPS4を数センチ持ち上げましょう。
これにより、空気の流れが良くなり、冷却効果がアップします。
2. USBミニファンを使った冷却
小型のUSBファンをPS4の背面や側面に設置することで、簡易的な冷却システムを作れます。
1000円程度で購入できるUSBファンを使い、PS4の通気口に向けて風を送ると効果的です。
ただし、ファンの風量や騒音に注意してください。
3. 冷却パッドの代用品
冷却パッドを購入する代わりに、ノートPC用の冷却パッドを流用するのも一つの方法です。
PS4のサイズに合うものを選び、ファンの位置が通気口に合うように設置しましょう。
DIY方法はコストを抑えられますが、効果や安全性は市販品に劣る場合があります。
試す場合は、自己責任で行い、PS4にダメージを与えないよう注意しましょう。
よくある質問とその回答
PS4の排熱に関するよくある質問をまとめました。
Q1. PS4が熱くなりすぎるとどうなる?
PS4が過熱すると、システムが自動的にシャットダウンする保護機能が働きます。
これは、内部パーツを保護するための仕組みですが、頻繁に過熱が起こると、パーツの劣化や故障のリスクが高まるので注意。
長期間の過熱は避け、早めに対策を講じましょう。
Q2. 冷却ファンは本当に効果がある?
はい、適切な冷却ファンを選べば、PS4の内部温度を10~20℃下げることが可能です。
特に、PS4 Proや長時間プレイするユーザーに効果的。
ただし、ファンの性能や設置方法によって効果が異なるため、レビューを参考に選びましょう。
Q3. PS4の清掃は自分で行っても大丈夫?
表面や通気口の清掃は、エアダスターや柔らかい布を使って自分で行えます。
ただし、内部の清掃やサーマルペーストの交換は専門知識が必要です。
無理に分解すると故障の原因になるため、プロに依頼するのが安全です。
Q4. どのくらいの頻度で清掃すべき?
使用頻度にもよりますが、3~6か月に1回の清掃が推奨されます。
特に、ペットを飼っている家庭やホコリの多い環境では、2か月に1回程度の清掃が理想です。
まとめ:PS4を長持ちさせるための実践ポイント
PS4の排熱対策は、本体の寿命を延ばし、快適なゲーム体験を維持するために不可欠です。
通気性の良い設置環境、定期的な清掃、冷却ファンの活用、プレイ環境の最適化、モデルに応じた対策を組み合わせることで、過熱を効果的に防げます。
さらに、DIYでの冷却方法を取り入れることで、コストを抑えつつ効果を高められるのでおすすめ。
自分のPS4モデルやプレイスタイルに合った対策を選び、今日から実践してみてください!